危なかった
危うく人間になるところだった
薄暗くなった陸橋の下とりのこされたマックのかけらが
なんかいとしくなって
戻ってきた
よかった
まだ残ってる
今日という日が
まだ匂いがする
久しぶりに人のライブを見た
頬を引っ叩かれるような衝撃や
見えないものに後ろ指刺されたようなちくちくした感情や
寝付きの悪い夜に痺れを切らしたテレビが深夜4時ごろに流すアニマルビューを見た時の心打つような優しさ
そういうのはなくて
ただいとしかった
昨日までまた死んでたんやなって思った
だって西友の無人レジすら優しい絵画のようにみえるよ
寄り道がすごく楽しいんだよ
音楽はやっぱりいいよ
そう思える自分がまだいてくれて
よかったよ